外壁塗装って必要性あるの?そのまま放置するとこうなります【画像付き】
ハウスメーカーや訪問販売の人に、外壁塗装を勧められたけれど、「本当に外壁塗装をする必要ってあるの?」「今まで外壁塗装のことはあまり考えて来なかった」という方へ。
結論からお伝えすると、外壁塗装は必要です。適切なタイミングで塗り替える必要があります。
もし仮に、外壁をそのまま放置した場合、最終的にこうなってしまうからです。
あなたのお家はここまでではないかもしれませんが、外壁はダメージが大きくなってしまうと3重の意味で損をしてしまいます。
- 現状のままでは塗装ができず、補修で通常の2倍近い費用がかかるリスク
- 仮に塗装ができた場合でも、塗料の持つ本来の耐久性が発揮されず、3年後くらいにまた塗装が必要になるリスク
- 下地の状態が悪いと塗料メーカーの保証が付けられず、万が一の場合に自己負担で補修しなければいけないリスク
さらに、外壁のダメージは最終的にお家の内部まで浸透し、ご家族の健康被害にもつながる可能性があります。
でも、ご安心ください。
この記事を読みいただければ、外壁塗装の必要性について本質的に理解ができ、どのタイミングで外壁塗装を検討したら良いかも明確になります。
ここでは、外壁塗装の必要性とあなたのお家を守るために本当に必要なことについてお話していきます。
外壁塗装の目的はお家を「水」から守ること
外壁塗装で使用される「塗料=ペンキ」の語源はオランダ語の「PEK」だと言われています。
PEKとは「防水・保護」という意味。
その昔、木製の船を海水から保護するために塗料が使われていた、というのが起源だと言われています(諸説あります)。
つまり、もともとの「塗装」の役割とは「防水・保護」です。
塗装と言うと「色を塗る」というイメージが大きいですが、これは後から追加された役割。
でも、お家を塗り替えることで見栄えがよくなるというのも大切なことです。
だから、私たちお家の見栄えはもちろん、塗装をすることで5年後、10年後もしっかりお家を守ることができるかどうかを重視しています。
「外壁塗装に100万円以上もかかるのは高いな〜」と思われるのは、みなさん同じだと思います。
でも、お家を守るために必要なことだと思っていただくと、それなりに高い理由もご理解いただけるのではないでしょうか?
図解でわかる|外壁の劣化がお家と家族に及ぼす悪影響
家を水から守ることが塗装の役割だというのは分かったけれど、なぜ水が家に大きなダメージを与えたり、家族の健康被害にまで及ぶの?
分かったようで分からない、この辺りの仕組みを図解でご紹介します。
外壁の劣化が及ぼすお家とご家族への悪影響
こちらは外壁の断面図です。左側がお外、右側がお家の中、オレンジ色が塗料です。
ここでは、分かりやすさを重視してこのような簡単な図解でご説明します。
1 紫外線・経年劣化で塗膜が劣化
まず、新しく外壁塗装をしてから10年くらい経過すると、太陽の紫外線や雨、風にさらされて、外壁の表面をおおう塗膜(塗料の膜)が年々、もろくなっていきます。
もろくなった塗膜は手で触るとチョークのように粉が手につくようになります(チョーキング現象)。
この現象が現れたら外壁塗装をするひとつ目のサインだとお考えください。
2 防水性を失った塗膜から水が入る
もろくなった塗膜は、本来の防水性が失われていくので、雨が降った際に水を弾くことができず、外壁材の中まで水が浸透するようになります。
3 水分を含んだ塗膜にコケが生える
外壁材に水が染み込み湿気の多い状態が続くと、やがてコケが生え始めます。
特にお家の北側など日陰の部分にコケは生えやすいです。
このように外壁にコケが生え始めたら塗膜の防水性が低下しているサインです。
塗膜の下の外壁材にまでコケが根を伸ばしてしまうと、塗装の際にキレイに除去するのが難しくなるので要注意です。
4 冬に水分が凍り外壁にヒビが入る
外壁材に染み込んだ水分は、冬になると凍結します。
水は氷になると膨張するので、外壁材の内部で膨張した氷が外壁材にヒビを入れてしまうのです(これを「爆裂」といいます)。
冒頭でご覧いただいたこちらの写真が爆裂です。
防水性の低下という、たったそれだけの要因でここまで外壁はダメージを受けてしまうのです。
水、恐るべし……ですね。
このように冬の季節に氷点下を下回る地域では、凍害というダメージもあります。
5 水が浸透した外壁材や木材にカビが発生
爆裂によってヒビ割れした隙間には、毛細管現象が働くため、内部に水が浸透しやすくなります。
そして、湿気を含んだ建材にカビが生えていきます。
5 カビをエサとするダニが繁殖
カビ自体には建材に大きなダメージを与える力はありません。
でも、カビの発生はそれをエサにするダニの繁殖を招きます。
ダニが繁殖すると、フンや死骸がアレルギーの原因となり、喘息やアトピー性皮膚炎などのご家族の健康被害の原因となります。
5 木材にシロアリや腐朽菌が繁殖
さらに、木材に染み込んだ水分が地面にまで届くと、湿気を好むシロアリが木材のアクのニオイを察知して土の中からお家に侵入してきます。
シロアリは犬よりも鋭い嗅覚を持っているので、水を介して遠くから木材の場所を突き止め、木材を食べてボロボロにしてしまいます。
また、普及菌(ふきゅうきん)と言われる常在菌の一種も湿気の多い場所を好んで発芽します。
腐朽菌はキノコの一種なのですが、これもシロアリと同じくらい家をボロボロにしてしまう危険な存在です。
壁のシロアリ被害 腐朽菌(キノコ)
これらの害虫などから家を守るための第一歩が、お家の中に水を侵入させないことであり、それが外壁塗装の役割なのです。
外壁塗装は必要、でも今すぐやらないで!
ここまでのお話で、外壁塗装が必要だというのはご理解いただいたと思います。
でも、ちょっと待ってください。
あなたのお家が今すぐ、外壁塗装が必要なのかどうかは、また別の話です。
もし、あなたたが訪問販売の人が家に訪ねて来たことをきっかけに、このページをご覧になっているのだとしたら、単なるセールストークである可能性が高いので気を付けてください。
本当に外壁塗装がいますぐ必要かどうかを確認するためには、地元のリフォーム店など、訪問販売ではないところで無料点検してもらうのが安心です。
もちろん、私たち暖喜でも外壁の無料点検を行っています。
「地元で活動している業者」に見てもらうというのがポイントです。
お住まいから近い業者の方がすぐに来てくれますし圧倒的に信頼できるからです。
もし、ご自身でもチェックしてみたいという方は、下記に外壁塗装の塗り替えサインをいくつかご紹介しておきますので、参考にしてみてください。
外壁塗装の塗り替えサイン
外壁塗装の一つの目安は、築年数が10年以上であることです。心当たりのある方は、下記をチェックしてみてください。
もし、これらのチェック項目が当てはまるという方は、外壁塗装のタイミングがそろそろきています。
今すぐやらないとすぐに悪いことが起こるとは言いませんが、こうして外壁塗装についてお調べになっているときがしっかり検討するベストタイミングだと思います。
リフォーム会社「暖喜」は外壁塗装専門業者と何が違うの?
一般に、外壁塗装をするなら「専門業者が良い」と言われている部分ってあると思います。
確かに、何かを依頼するときに専門であることって重要ですよね。
でも、実は業界的に言うと外壁塗装業者もリフォーム会社も、実際に塗装しているのは下請け職人さん、同じというケースが多いです。
下請け職人さんをまるで自社職人のように誤解させる表現のホームページも結構ありますが、実際はそうではないことが多いです。
つまり、専門業者との技術的な違いっては実はありません。
私たち暖喜の場合はどうかというと、「職人会」という自社で独自の基準を設けた地元の職人さんたちの協力をいただいています。
暖喜では「地元職人直営」というスローガンも掲げていて、地元職人の方に活躍してもらうことで、この地域のお家を守ろうという想いがあります。
あと、細かい話ではありますが、私たちは「下請け」という言葉は使いません。
暖喜の仲間としてお互いに敬意をもった関係で仕事をするのに「下請け」という表現はふさわしくないと考えているからです。
このような関係性がお客様へのサービスの質にもつながると考えています。
私たちが明確に言えることは、外壁塗装をする場合でも「お客様のお家をお守りする」という目的を持っているということです。
外壁塗装だから塗装のことだけを考えるのではなく、お家を長持ちさせるために何が必要なのかを考えたご提案をさせていただいています。
私たちのミッションは、リフォームを通して地域のお客様のお家をお守りすることだからです。
冒頭でもお話しましたが、外壁は放っておくと最終的にお家に大きなダメージを与えてしまいます。
外壁の問題は、お家の問題。
だから、外壁塗装をご検討中でしたら、住宅リフォーム専門の「暖喜」にお任せください。